生地の特徴
カットソー
カットソーはよく聞く言葉ですが、カットは裁断、ソーはソーイングの縫製です。ニット生地を裁断して縫製した製品の総称です。
セーターなどとは違いニット生地を織物のように縫って製品にした、いわゆるTシャツやスウェット類などに適用され、主に8種類に細分化されます。
■天竺
よこ編みの最も基本的な編み組織で、正式名称は平編み。編地は薄く、広範囲に使用されています。表側の網目はV字型に裏側の網目は半円状に見え、表裏で異なる表情が特徴的です。
主に綿Tシャツに多く使われています。
■インターロック
編み地の表面が滑らかなスムース編みで伸縮性に優れた型崩れしにくい編地で、２つのゴム編みを裏合わせにした両面とも表地に見える編み組織です。
主にドライTシャツに使われる生地です。
■裏毛
表は網目は天竺、裏糸をタオルのようなパイル状に編み込んで浮かせた肌触りの良い生地です。
裏パイルとも呼ばれており、吸湿性の良さから主にスウェット類によく使われる生地です。
■裏起毛
上記の裏毛編みの裏面組織を特殊な加工で起毛させたもの。太い糸が毛羽立ち、柔らかく温かみのある生地です。空気を多く含むので防寒性にも優れています。
主にスウェット・パーカー類に使われます。
■鹿の子
天竺にタックを応用した変化組織で数種類の編組織が存在しています。
編地に鹿の子状の細かい隆起があり、天竺に比べてよこ方向への伸縮が少ないのが特徴です。
主にポロシャツに使われている生地です。
■ハニカムメッシュ
「ハチの巣編み」・「ハニーコーム」とも呼ばれる編み方。
その名前の通り、ハチの巣状の凹凸ある編み目が特徴で、厚みがありながらさらっとした肌触りの生地です。
■ポリエステルメッシュ
ポリエステル100％で薄くて軽く、速乾性に優れた素材です。メッシュの細やかな凸凹やスケ感は、見た目も手触りも爽やかです。通気性も高く、ドライTシャツに使われる生地で、弊社で取り扱っているドライTシャツもこちらの生地を使用しているものが多いので、動きの激しいバスケットやバレーなどのスポーツチームTシャツにおすすめの生地になっております。
■ダブルニット
表と裏を別糸で編んだ二重のニットです。シングルニットと比べ、腰があり厚くて丈夫なのが特徴。
伸縮性に優れ、型崩れしにくいのでパーカー等によく使われています。
布帛
織物の別名で、伸び縮みが起きにくく型崩れもしにくい丈夫な素材のことを指し、主に３種類存在します。
■平織(タフタ・キャンバス)
三原組織の一つで、縦糸・横糸ともに各２本ずつで完全組織を作り上げ、そのいずれも交互に交錯した織物です。摩擦に強く耐久性に優れているのが特徴です。
おもにトートバッグなどに使われます。
■綾織(ツイル)
縦糸・横糸共に各3本以上から完全組織を作る三原組織の1つ。
斜めの綾線が特徴で、平織よりも糸の密度を増し、地を厚くすることが出来ます。
主にエプロンなどに使われています。
■朱子織(サテン)
平滑で強い光沢があり、地が厚く柔らかい三原組織の一つです。
全体的に糸の屈曲が少なく、縦糸・横糸のどちらか一方のみが表面に出てくるのが特徴です。
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